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第23回 日本スポーツ精神医学会総会・学術集会

大会長挨拶

第23回となる本学会総会・学術集会を、初めて沖縄の地で開催することになりました。スポーツ精神医学の普及や浸透には、これまで開催していない土地で行うことが重要であるという思いに基づいて、わたしが公私にゆかりのある沖縄の地での開催を決めた経緯があります。

ご承知の通り、沖縄は空手、ボクシングなどの有名アスリートを輩出するなど、スポーツがさかんです。バスケットボール、サッカーもプロリーグチームを持ち、2月はプロ野球をはじめ、プロだけでなく社会人・大学スポーツのキャンプでも観戦客で賑わいます。

わたしもプロ野球のキャンプ観戦に毎冬沖縄を訪れますが、そこではスポーツを「する」アスリートだけでなく、観戦・応援で元気を得ている人の姿を目にします。また、キャンプは調整の期間でもあるため、トレーナーなどサポートする人の姿も近くでみることができます。スポーツを「する」人だけでなく、「みる」「ささえる」人たちにもスポットライトを当てたく、「『する・みる・ささえる』スポーツと精神医学」をテーマとして、情報交換と議論を行えればと思います。

学会においては、一般演題、特別講演、ランチョンセミナー、教育講演、会長講演、シンポジウムを企画しています。シンポジウムでは、現場でのメディカル、コンディショニングに携わる方々から、メンタルサポートの現状と問題点を議論する場を設けられればと考えております。

本学会総会・学術集会は。毎年夏に行われていましたが、この数年の酷暑を考慮して、11月の開催とさせていただきました。第22回総会・学術集会では台風の直撃でオンライン開催となりましたが、台風がしばしば襲来する沖縄でも、11月では天候のリスクは低いと思われます。フットサルの会場も準備しており、熱中症の危険も少なく、琉球の風に吹かれて気持ちよくプレーができるものと期待しております。

リアルでは2年ぶりとなりますが、沖縄の地で皆さまのご発表・ご参加をこころよりお待ちしております。よろしくお願い申し上げます。

第23回
日本スポーツ精神医学会学術集会

大会長西多 昌規

早稲田大学スポーツ科学学術院 教授 早稲田大学保健センター 所長

第23回 日本スポーツ精神医学会 総会・学術集会
「する・みる・ささえる」スポーツと精神医学